2017年11月2日木曜日

知ってるようで知らんのですよ。

今日から取り掛かったモチーフ。ヤマハの空冷横型単気筒エンジン。メイトに積まれていたものだと思う・・・・いや、絵に描くのが難しいこと。2時間15分格闘してここまで。
描き始めはなんとかなると思っていた。シリンダー、クランク、メインシャフト、カウンターシャフトの三軸の構造とその配置もわかっている。シリンダーの大きさも検討がつく。補機類はさほど詳しくはないが、おおよそは仕組みを理解している。
でも描けない。シリンダーの大きさがわかっていてもクランクの太さとか口径は知らない。カウンターシャフトの歯数も知らない。大きさだってわからない。要は、言葉だけ知ってわかったつもりになっていたということだ。エンジンブロックだって外壁の厚さを知っているわけではない。質感とか重量感の根拠を知らないのだから、描けっこないのだ。

絵の出来不出来とは別として、こういう「わかったつもりを補正する」ことが狙いでレッスンに通っているので、その限りにおいてはとても満足だ。

この「わかったつもり」は恐らく万人に適用可能だ。偉そうにテレビで喋ったり講演している輩には絵を描かせて本物かどうかを確かめることができるだろう。
AIの時代とか尤もらしい顔で喋っていてもプログラムの読み書きができないなんでザラだろう。自動運転などといってもハンドルからハブまでの構造を描ける人はほとんどいないだろう。絵を描かせることはリテラシーの踏み絵になると思うのだ。

話を戻して。これは完成までにあと10時間はかかりそうだ。これからの作業。
・全体の形(シルエット)の補正
・シリンダーとシリンダーフィンの大まかな造形
・補機類の形を大まかにおく。
・固有色で1度目の塗り込み
・立体感の確認
・2度目の塗り込みと消し込み
・補機類の書き込み

「味のあるエンジンの絵」ではなくて、デザイナーが本気で描いた絵まで持っていこう。

2017年11月1日水曜日

スズキの毒

スズキのバイクのデザインが昔から好きだ。車は文句なしのセンスなのだが、バイクの方はちょっと毒がある。デザイナーの癖というのではなく、人の心が引っかかるところをうまく作り込んでくるというか。今回のモーターショーで発表されたGSX-R125。
ライトカバーの形にご注目。LEDバルブでリフレクターを使っているからレンズカットは本来は不要。並みのデザイナーなら、ここは逆スラントですとんと落とすか、あるはスラントで前に伸ばし、ポジションランプを前にせり出させると思うのだ。
ところがこのデザイン。球面に仕上げてきてる。これは隼にも通じるところがある。メーカーホームページから拝借。ライトが球体デザインになっているのがわかるだろうか。
このちょっと生物を感じさせるような曲線がスズキの最大の魅力だと思うのだが、受け入れられない人もまた多いのだと思う。ハマる人はハマる。そんな感じ。正反対はカワサキかな。わかりやすいデザインですね。随分前のエントリーでも書いたけど、確かにNinjaに乗ってると送迎バスの幼稚園生はずっと手を振ってくれる。GSX-S1000Fは見向きもされない。
GSX-S1000Fのライトもこんな球体ではないけど随分丸みを帯びている。実車で見ると本当に惚れ惚れするくらい格好いいのだ。
リフレクターのカットとその下のLEDポジションランプと相まって、本当に独特の表情。
スズキのデザイナー様。この路線のまま突っ走ってくださいね。バイクは買う人に愛されればいいのです。外野には耳を貸さないでくださいね。

2017年10月31日火曜日

昔は見えなかったもの

健康維持+交通費削減のため、オフィスに戻る際に神保町から飯田橋まで歩いた。
今日みたいな寒いくらいの夜に街を歩くのは楽しい。昼間は目立たないお店や建物が急に生き生きと輝いて見えたりする。神保町駅をすぎたあたりで発見したのがこれ。
この色合い。このフォントの素敵さ。そして文字の配列の絶妙さ。もうデザイナー氏に平伏したいくらい。

学生時代を過ごしたお茶の水、神保町だが、本屋さんと吉野家、それにすずらん通りのパチンコ屋くらいしか入ったことがない。お酒を一滴も飲めないという体質と、そもそも人付き合いが苦手だったのでコミュニケーションをひたすら避けていたせいだ。
人がいるところが苦手ということは、人通りが多いところは避けるわけで、こんな素敵なお店も目に入らなかったのだろう。

外からちらりとみた感じでは静かそうなお店だった。グループで食べてる人もいなさそうだったし、閉店間近に行ってみよう。今週の楽しみが一つできた。

BACH90%

さらに60分足したり引いたり。90%くらいの完成度か。彩度を調整して、エッジが立ちすぎているところを馴染ませて完成としよう。
正直、あまり似ていない。パーツのそれぞれを似せようとしたら全体ではあまり似ないという、初心者丸出しのデッサンになってしまった。まあ、これも記録ということで。少し後からみて恥ずかしい思いをするくらいになっていないとね。
バッハさん、ちょとブ男にしてしまいました。次回描くことがあればイケメンにします。許してくださいね。

2017年10月29日日曜日

美しさの法則?

この時期に2週連続の台風というのも珍しいのだけど、今年の土日の雨のまあ多いこと。昨年はこの時期はとても気持ちの良い週末ばかりで、ほとんど毎週末に道志みち経由で山中湖や富士山に行っていた。去年のちょうど今頃の写真。
真夏の太陽を失った雑草が黄色く枯れ始め、雲も薄くなり、空は高く。空気の涼しさがお分かりになるでしょうか。

この写真のアングルには理由がある。
NInja400のタンクは容量確保のためだろうけど、上に盛り上がった形になっている。
ハンドルが高めのネイキッドやツアラーはタンクが下の方にあると体が剥き出し感が強くて爽快感はあるけどちょっと不安な感じにもなる。それと、ハンドルとタンクの高さの差があるとスポーツバイクじゃなくて実用車みたいに見えてしまう。この2つが盛り上げタンクにした理由なのだろうと思う。デザイン的にはいい感じに見えるし、乗ってる時もバイクらしからぬ包まれ感というか、コックピット感があってとても安心感がある。

理由が長くなった。このアングル。タンクの形と富士山に類似性を見いだすことはできないだろうか?多分、上述の理由をカタチにする時、「美しく見えるデザイン」としたら結果的に富士山のようになったのだろう。日本人にはお馴染みの富士山だが、異国の人から見たらどうなのだろうか。

BACH75%

昨晩から2時間ちょっと費やして、なんとかそれなりに見れるようになったと思う。まだ細かい仕事は残っているけど。
写真にすると本の角度が少し手前に傾いているように見えるけど、これは実物ではOK。iPhoneのカメラはたまに不思議な写り方をすることがある。

本題に戻して。大きな仕事=パースを整える・明暗を分ける・モチーフを整えるということをやりつつも、細かい仕事=モチーフの凸凹とか表情を表現するというのを同時に進めるというのはなかなか難しい。先生でも石膏像は100枚描いて初めてそれらしくなったというから当然か。

今日学んだこと。
・顔は印象が強いからパーツをつい描き込んでしまうが、それはNG。
 まずは明暗(日向と影)を正確に描き込んでいく。そこでイメージがそもそも似て
 いなければ絶対に似ることはない。

・明暗というのは顔の筋肉によって作られている。表面=皮ではなく、表情筋。これ
 を描き写すことを意識しないと顔はいつまでたっても上手くならない。

・イメージが合ってきたな、というところでおもむろにパーツをちょこちょこ足して
 いく。一気には描かない。

今時点での絵での講評。
・頑張っているけど、筋肉が縒れている感じ。もっと真っ直ぐだったり綺麗な弧を
 描いているはず。鼻筋ももっとぱきっと真っ直ぐのはず。
 消しゴムで白を描くスキルがまだまだ。練り消しが難しければ、ゴム消しですっと
 消してみるのも手。

バッハさん。あと2時間で完成となりそうです。最初ということで少しの凸凹は許してくださいね。

2017年10月28日土曜日

BACH20%

白は練り消しで描く。足し算だけでなく引き算も。三歩進んで二歩下がる。15分に一回は下がって全体をみる。これは先生が口を酸っぱくして言うことだが、ようやくわかってきた気がする。
先日の15%進捗から20%くらいまできた気がする。まだ全体のバランスが取れてないから、ここから足し算引き算を重ねていくのだ。あとは自分のモチーフに対する思い入れも。デスマスクなので、筋肉が弛緩しているはず。頬のあたりをもう少し下に落とすようにシャドーを入れるとよりそれらしくなるのかもしれない。

モノをみるというのは、自分の経験情報というフィルターを通している。このフィルターが綺麗か、汚いか。粒度が荒いか細かいか。あるいはこれらが点なのか線なのか。線だとして線形にコントロールしているのか非線形にコントロールしているのか。これはその人の人生によって全然違うと思うのだ。これが極端だったり、幅が小さかったりすると偏見になるのだろう。
絵を描くというのは自分の偏見を正す作業でもあるのだ。
バッハさん、あと4時間と言ったけどやっぱり無理。あと8時間ほどお待ちください。

2017年10月27日金曜日

Yahoo vs Google

一昨日、秩父までツーリングに行った際のログ。

行きはYahooカーナビ、帰りはGoogleを使った。アルゴリズムや参照データが異なるだろうからルートが異なるのは当然なのだろうけど、結果からいうと行きのYahooはダメルートだった。
・多摩湖付近は冠水している道が多くて、バイクが恐ろしく汚れた。
・ルートがめちゃ混んでいた。

Yahooナビのアルゴリズムが悪い訳ではないだろう。要は、そのコンテキストによって最適なルートが変わるということ。今回で言えば、「台風の翌々日だった(結構な雨量だった)」「バイクだった」というのを考慮してルート設定されたらベストなわけだ。

世間ではAIがバズワード化してその万能感でみんな踊らされているけど、個人的にはAIが生活の快適性を支えるようになるまでにはあと20年はかかると思っている。「ご主人様」の居場所だけではダメで、どんな服を着ているか、さっき何を食べたか、終わった打ち合わせの成果はどうだったのか、奥さんの機嫌はよかったのか、今流れているBGMで気分は上がったか、今日は何時までに帰ればいいのか、明日の朝礼のネタをどうするか。これをAIが把握するにはウェアラブル端末くらいじゃダメで、いたるところに顔認識カメラがあって、行動を逐一分析しないとならないでしょうねえ。
まずはナビのルート設定最適化くらいから始めてはいかがでしょう、という話でした。

2017年10月26日木曜日

BACH15%

石膏のデスマスク。120分格闘してこれ。
まだ完成度は15%くらいか。明暗を最初につけるのが怖くて、パーツを置いて行ったらこんな風にイラストとデッサンの中間のようになってしまった。
鉛筆を足し引きしながら進めるというのはわかっているのだけど、こういうモデルになると途端に「おずおずと足す」ようになってしまう。
大胆さと繊細さをミックスして、「二歩半進んで二歩下がる」くらいのペースにしてみようと思う。
それと、「塗って」いるね、これは。線はいけないと思っていたけど「削り出したエッジ」を線にするのは間違いでないと習った。削り出された面取りを見つけるようなつもりで取り入れていこう。
バッハさん。あと4時間くらい足し引きしてきちんと仕上げるから待っていてね。

2017年10月24日火曜日

デザインしていないデザイン

都内の某駅。新宿からわずか十数分でこの景色。
吹きっさらしなのがいい。屋根を支える支柱とコンクリの柵だけ。壁面がないからケバケバしい、あるいは子供の落書きみたいな汚らしいイラストで構成されたポスターを見ないで済む。降りた瞬間に懐かしさより清々しさを感じたのはこのせいだろう。

「今っぽい」とか「ユニバーサル」とか「快適性」というのは記号であって、中にメカニズムが見えてこない。これら単語がコモンセンスであるかのように使われていて、これを考えることなく受け入れている人ばかりになったので、妙なデザインのものが世間に溢れているのだと思う。
「デザインしないデザイン」によって、手を加えさせない。この観点が必要だと思うのだ。

2017年10月23日月曜日

見えないものが見えている?

台風ですね。外に出るのも億劫、本を読むと頭が冴えて眠れないということで、デッサンをした。
キッチンにあった柿。内部に柔らかさを含んだ硬さと表面のツルツル感、そして微妙な丸みを帯びた箱のような形。シャシャッと線で描くと簡単なのだが、じっくり向き合いと結構難しい。90分ほどで仕上げたのがこれ。
全体の形はまずまず。少し歪みのある立方体の感じは出てる。エッジ部分の膨らみもこんなもの。ヘタの部分も下手なりにかけている(・・・・・・)
手前左下の光の回り込みが変なのだが、本当にこう見えるのだ。これを「絵っぽく」しちゃうかどうか。見えたものを無視する勇気が出ない。
手練れの上手というのは自分にうまく嘘をつけるということなのかもしれない。

わからないことがわからないことがわからない(無限ループ)

人がわかっているというレベルを知ることはできない(答えが一つしかない、あるいは選択肢が少ない場合はそれを答えられたことでその設定レベルにあるということがわかるが)。 同じく、自分がわかっている(あるいはわかっていない)というレベルを人にわからせることもできない。逆もまた真なり。...