2017年10月28日土曜日

BACH20%

白は練り消しで描く。足し算だけでなく引き算も。三歩進んで二歩下がる。15分に一回は下がって全体をみる。これは先生が口を酸っぱくして言うことだが、ようやくわかってきた気がする。
先日の15%進捗から20%くらいまできた気がする。まだ全体のバランスが取れてないから、ここから足し算引き算を重ねていくのだ。あとは自分のモチーフに対する思い入れも。デスマスクなので、筋肉が弛緩しているはず。頬のあたりをもう少し下に落とすようにシャドーを入れるとよりそれらしくなるのかもしれない。

モノをみるというのは、自分の経験情報というフィルターを通している。このフィルターが綺麗か、汚いか。粒度が荒いか細かいか。あるいはこれらが点なのか線なのか。線だとして線形にコントロールしているのか非線形にコントロールしているのか。これはその人の人生によって全然違うと思うのだ。これが極端だったり、幅が小さかったりすると偏見になるのだろう。
絵を描くというのは自分の偏見を正す作業でもあるのだ。
バッハさん、あと4時間と言ったけどやっぱり無理。あと8時間ほどお待ちください。

2017年10月27日金曜日

Yahoo vs Google

一昨日、秩父までツーリングに行った際のログ。

行きはYahooカーナビ、帰りはGoogleを使った。アルゴリズムや参照データが異なるだろうからルートが異なるのは当然なのだろうけど、結果からいうと行きのYahooはダメルートだった。
・多摩湖付近は冠水している道が多くて、バイクが恐ろしく汚れた。
・ルートがめちゃ混んでいた。

Yahooナビのアルゴリズムが悪い訳ではないだろう。要は、そのコンテキストによって最適なルートが変わるということ。今回で言えば、「台風の翌々日だった(結構な雨量だった)」「バイクだった」というのを考慮してルート設定されたらベストなわけだ。

世間ではAIがバズワード化してその万能感でみんな踊らされているけど、個人的にはAIが生活の快適性を支えるようになるまでにはあと20年はかかると思っている。「ご主人様」の居場所だけではダメで、どんな服を着ているか、さっき何を食べたか、終わった打ち合わせの成果はどうだったのか、奥さんの機嫌はよかったのか、今流れているBGMで気分は上がったか、今日は何時までに帰ればいいのか、明日の朝礼のネタをどうするか。これをAIが把握するにはウェアラブル端末くらいじゃダメで、いたるところに顔認識カメラがあって、行動を逐一分析しないとならないでしょうねえ。
まずはナビのルート設定最適化くらいから始めてはいかがでしょう、という話でした。

2017年10月26日木曜日

BACH15%

石膏のデスマスク。120分格闘してこれ。
まだ完成度は15%くらいか。明暗を最初につけるのが怖くて、パーツを置いて行ったらこんな風にイラストとデッサンの中間のようになってしまった。
鉛筆を足し引きしながら進めるというのはわかっているのだけど、こういうモデルになると途端に「おずおずと足す」ようになってしまう。
大胆さと繊細さをミックスして、「二歩半進んで二歩下がる」くらいのペースにしてみようと思う。
それと、「塗って」いるね、これは。線はいけないと思っていたけど「削り出したエッジ」を線にするのは間違いでないと習った。削り出された面取りを見つけるようなつもりで取り入れていこう。
バッハさん。あと4時間くらい足し引きしてきちんと仕上げるから待っていてね。

2017年10月24日火曜日

デザインしていないデザイン

都内の某駅。新宿からわずか十数分でこの景色。
吹きっさらしなのがいい。屋根を支える支柱とコンクリの柵だけ。壁面がないからケバケバしい、あるいは子供の落書きみたいな汚らしいイラストで構成されたポスターを見ないで済む。降りた瞬間に懐かしさより清々しさを感じたのはこのせいだろう。

「今っぽい」とか「ユニバーサル」とか「快適性」というのは記号であって、中にメカニズムが見えてこない。これら単語がコモンセンスであるかのように使われていて、これを考えることなく受け入れている人ばかりになったので、妙なデザインのものが世間に溢れているのだと思う。
「デザインしないデザイン」によって、手を加えさせない。この観点が必要だと思うのだ。

2017年10月23日月曜日

見えないものが見えている?

台風ですね。外に出るのも億劫、本を読むと頭が冴えて眠れないということで、デッサンをした。
キッチンにあった柿。内部に柔らかさを含んだ硬さと表面のツルツル感、そして微妙な丸みを帯びた箱のような形。シャシャッと線で描くと簡単なのだが、じっくり向き合いと結構難しい。90分ほどで仕上げたのがこれ。
全体の形はまずまず。少し歪みのある立方体の感じは出てる。エッジ部分の膨らみもこんなもの。ヘタの部分も下手なりにかけている(・・・・・・)
手前左下の光の回り込みが変なのだが、本当にこう見えるのだ。これを「絵っぽく」しちゃうかどうか。見えたものを無視する勇気が出ない。
手練れの上手というのは自分にうまく嘘をつけるということなのかもしれない。

2017年10月22日日曜日

雨、雨、台風、雨、台風

今年の土日は雨や台風が多いという印象。調べたわけではないですよ。個人的な印象。
週末バイクに乗ろう!という計画が何度頓挫したことか。自分的には7月の尾てい骨骨折が文字通り響いたので、乗れない悔しさも相半ばだったけど、健康なライダーは本当に無念だったろう。
乗れるコンディションの日でもスカッと晴れた日が少なかったと思う。出かけた先でバイクを写真に収めるのもバイク乗りにとっての愉しみの一つなのだが、今年は写真がとても少ない。見ていて気持ちがいいのはこれくらいかな?
寒くなる前、冬のどんよりとした空になる前に乗っておきたい。今週は遅い夏休みでもとるかな・・・

おめでとう。そして、ありがとう。

ホンダのスーパーカブが累計生産台数1億台を記録したそうだ。ホンダのバナーから拝借。おめでたいお話だし、ホンダさん、カブへのリスペクトからエントリーしてるので、どうか多めに見て欲しい。
59年前の初代でこの形。完成され尽くしているというか、モダンさすら感じる。今世の中で生きている人でこれを見たことがないという人はいないだろう。もはや存在時代がリスペクト。カブが街角から消えるというのは想像できない。他のものが消えるというのは想像できる。例えば、プリウスが消えるとしたら。クラウンが消えるとしたら。ああ、歴史の1ページが閉じられるのだな、くらいで済んでしまう。これらはその存在が人から離れすぎていて、愛嬌がないからなのではないか。もう少し人に寄り添うデザインができたら、世の中の人々の車への関心も高まると思うのだけど。あ、これはスズキがハスラーやラパンでやって大成功しているよね。

脱線。話をカブに戻して。
ツーリング先でもカブは本当によく見かける。よく見るのはキャンプツーリングの最中であろう若い人。無茶な走り方はせず、左車線の端っこキープで実に行儀よく、そして実に楽しそうに走っている。人の気持ちをカブが超えないから、こんな走り方ができるのだろう。こういう体験をしないままにあの世に行くのはちょっと残念だ。メカとしても興味がある。遠心自動クラッチとかロータリーシフトとかも体験したい。よく街中でエンジン回転合わせられなくて「ブイーーーーン!」とかエンジンが悲鳴をあげているのを見るが、ちゃんとアクセル煽って回転合わせしてスマートに乗りこなしてみたい。
それと、使い込んだ感を味わってみたい。多くのバイクは新車の時が一番格好良く見えて、あとは劣化してくだけ。SR400とかWシリーズとか、グラストラッカーとか、いい感じのレトロ、あるいはネオレトロは別だけど。
カブは使い込まれて、でもちゃんとメンテされてるよ、くらいの感じのを見るとぞくっとするくらい美しいのだ。リヤサスの取り付けボルトや荷台がうっすら曇ってる、あるいは少しサビが浮いているくらいでも全然みすぼらしくならない。Zippoのライター的な使い込まれた美しさを感じるのだ。

足腰が丈夫なうちに、そして社会環境が脱化石燃料が進まないうちにと考えると、この数年で乗っておかないとならないな。リトルカブのいい色が出たら買おう。ホンダさん、カブの未来のユーザーも楽しませてくださいね。

2017年10月19日木曜日

アイコンのチカラ

都内某所にて。おなじみのビタワン。全体の色合いといい、犬の表情といい、ロゴデザインといい、可愛らしさとセンスと会社の歴史を感じる素晴らしいデザインだと思う。
ビタワンがどういう販売制度を敷いているのか知らないけど、この巨大電飾看板はお店の名前が入っていた。単に名前だけでなくてキャッチフレーズまで入っているところを見ると、ビタワンの会社と販売店の強い繋がり(絆という言葉は嫌いなのであえて使わない)、あるいは販売店に対する協力姿勢が見える。他人事ながらなんだが嬉しくなる。

閑話休題。大昔の知り合いが大きな犬を飼っていて、この犬とは散歩したりドライブしたり、楽しかった。この犬は新聞に載ったこともある。新聞曰く、隣家の火事に気づいて吠えたために火事が延焼しないで済んだと。消防署長さんから大きなビタワンを贈られる写真が載っている・・・・その裏舞台はここでは書けないけど。

もう30年近く前のこんな記憶もビタワンのアイコンで呼び出される。アイコンは偉大だ。

2017年10月18日水曜日

無い物ねだり

奥多摩にて。この日は秋の訪れを感じさせるひんやりとした空気が気持ちよかった。
白いボディのバイクって白バイっぽく、あるいは未塗装のプラモデルっぽく見えるものがあるけど、GSR250はなかなかお洒落に見える。スズキのデザインはどこか捻ってるから、退屈に見えないのだろうと思う。
GSR250は好きなバイクだ。エンジン音がいい。メカニカルノイズが少なくて、精緻に回ってる感じがするのだ。NInjaやCBはシャラシャラした感じのノイズが混じるのだが、GSRは実にクリーンな音を奏でてくれる。
また、走っている時の姿が実に様になる。ライダーが引き立つというか。
それに、なんだか乗ってる人が実に楽しそうなのだ。スピードが大して出ないことを楽しむ余裕というか、バイク自体が楽しいという雰囲気を感じるのだ。

カウル付きの400が欲しくてNInjaを買い、今度は四発に乗りたくてGSXを買った。性格がまるで違うこの2台を持っていればもう十分と思うのだが、それでも気になるGSR。人生は無い物ねだりの無間地獄か。

2017年10月5日木曜日

三歩進んで二歩下がる

石膏モチーフ。白を描くというのは恐ろしく難しい。円柱の質感が出ない。果物が石膏ではなくて本物の果物っぽく見えてきてしまう。
そうやってあちこちいじるから影の辻褄もあっていない。とりあえず、完成度30%というところか。今日学んだこと。

1:足す(線を足す、色を乗せる)だけでなく、引くという作業もバランスよく入れる
  こと。三歩進んで二歩下がる。これの繰り返し。

2:エッジの回り込みの部分は濃くするのはご法度。グレーのバリューを丁寧に使う。
  白と黒の使い分けは基本中の基本。これにグレーのバリューをどれだけ使えるかで
  絵のクオリティは決まる。

自分で見て現状のいいところと悪いところ。

全体に石膏モチーフの感じが伝わってこない。エッジを丁寧に書き込んでいこう。円柱の右側の形が少し崩れているので、まっすぐ整えること。
洋梨の立体感がまるでない。これは全面書き直し。りんごとレモンは細かい仕事をしてあげればなんとかなりそう。「引く作業」から始めてみよう。
モチーフの配置はいい。遠近感も悪くない。もう少しバリューを引いて空気遠近法を意識したらよくなる。

頑張りましょう。

2017年10月2日月曜日

一富士二鷹三茄子

「首都圏ツーリングプラン」を使って高速道路を伝い歩きというか伝い走りしてきた。
中央道で府中から河口湖まで、河口湖から富士山付近までは139号経由1号で箱根まで。

よく考えたら、帰りは東名を使わないとお得ではなかったのだ。ナビ通りに小田原厚木道路経由で帰ってきてしまったが、ここはツーリングプランの対象ではない。ケチな性分なので、こういう余分な出費に気づくと悔しい。もう少し言うと、富士山から箱根まで行くのにちゃんとルートを自分で作れば東名高速を使えたはずなのだ。方向音痴ゆえに自分で地図を見ることは諦めたのだが、これは考え直さなければいけない。

気を取り直して。
富士山付近は日中でも20度を下回るくらい。風に揺れるすすき、薄い雲とライトブルーになってしまった空。すっかり秋ですね。冷えた空気が美味しい。体も冷えたので、大好きな道の駅朝霧で熱々の豚汁を頂きました。580円でたっぷりの豚汁に小鉢、美味しいご飯。レストハウスを出たところで富士山の頂きが顔を見せていたので、道の駅横の道路を少し上がっていいポジションを確保して愛車とパチリ。
GSX-S1000Fの特徴的な鷹のような顔つきと合わせて、一富士二鷹。豚汁定食の小鉢はナスの煮浸しだったので、これと合わせて一富士二鷹三茄子。正月でないとご利益ないのかな?この数年、あまりいい流れではないのだけど、今日の偶然がドライバーになって好転しますように。

わからないことがわからないことがわからない(無限ループ)

人がわかっているというレベルを知ることはできない(答えが一つしかない、あるいは選択肢が少ない場合はそれを答えられたことでその設定レベルにあるということがわかるが)。 同じく、自分がわかっている(あるいはわかっていない)というレベルを人にわからせることもできない。逆もまた真なり。...