左:先生の1時間デッサン
右:自分の3時間デッサン
構図の違いも、意図の違いもあるけど、実力差がすごいというか。らしく見せるというのと、写実的というのと、演出と。これらをミックスさせるにはスキルだけじゃなくてセンスが必要だと思うのだ。
・・・ある先生にこの作品を見せたところ、開口一番「ラバーの奥から書き込んでいったでしょ」と。なぜそんなことまで分かるのかと聞いたら、「奥側の方が手の入り方が細かいから」と。間違いではないけど、手前というか、「見せ所を細かく書き込んだ方が目が行くから、時間の使い方がもったいないことになっているよ」とも。
もう納得することだらけ。自分的にはこの差がスキルだけではない、センスだと思ったのだが、あながち間違いではないということか。服に置き換えたら分かる。頭のてっぺんからつま先まで、ゴテゴテに飾り立てたら、それはおそらくダサくなる。それと同じなのだ。コンバース(モチーフは無印商品的なものだったけど)のどこに目が行くかといったら、その素材感と独特のカタチ、それに古典的なラバーソールとその横のラバーテープだろう。ここが実物そっくりであれば、そこにフォーカスが行くわけで、全体としての絵の評価がグンとよくなるはずだ。
これは性格的な問題もあるのだと思う。私は枝葉末節にすごく拘ってしまうというか、細かいところにすぐ気づいてしまうタチなのだ。
これを活かせばいいのだろう。自分が気になるところはざっくり描いて、放っておく。細かく描きたくなったら、今時点では一番手前かエッジになる部分のみ描いて、遠くから見てみる。それでよければそこで完成、としてみようと思う。

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