子供時代からギリギリ雨が降るか降らないかくらいの曇り空が好きだった。抜けるような青空もそれはそれでいいのだけど、色合いがなんだが嘘くさいというか。コンピューターグラフィックなぞ存在しない時代から何か偽物っぽさのような感じがして胡散臭く感じていた。
今日はまさしく好きな曇りっぷり。そんな言葉があるのか知らないけど。しかも、湿度が高くて霧まで出ているという素晴らしさ。夏で湿度が高いのはご勘弁だけど、今日くらい、25度以下だと肌に馴染む感じで気持ちがいい。
霧が出ているときに高圧電線の下でジリジリという音を聞くのも好きで、今日は偶然にもたっぷり味わうことができた。これ。
小雨の時にも聞こえるけど、雨の音がノイズになるというか。やはり霧の日の高圧電線は格別の味わいだと思うのだ。実にいい音を聴かせてくれましたよ。
霧の日の、もう一つのご褒美がこれ。高い木や建物があると、そこだけ切り取られて世界から孤立しているように見えること。
森の向こうは滝になって落ちている、あるいは無の世界か。こんな幻想的な風景は晴れの日には見ることができない。
明日はバイクに4週間ぶりに乗りたいので、霧はご勘弁かな。暑いのは嫌なので、今日くらい曇ってくれますように。
0 件のコメント:
コメントを投稿